別居

夫が家を決めてきた。


正確には
内覧に行って
申し込みをしてきた。




帰ってくると
とても疲れた様子だった。




ポツリポツリと
色々なことを話した。




いつしか
私の顔色を伺う
ようになっていたこと


幼少の頃からの癖であること。



自分にはできないことが
多すぎるし
これからも矯正する
つもりはない
ということ。




それで私を
傷つけてしまうこと。



こども達が癒やしなこと。



離れたくないこと。




それでも今は
開放されたいこと。




話ながら
涙を流す夫。




抱きしめたかったけど


それはさせて
もらえない雰囲気。


ただ
ここ数ヶ月で初めて
本音を言ってくれた気がした。




私は夫の愛を
取り戻せるのだろうか。



いや
ただただ
夫を愛すだけの
存在になりたい。